やりたいことを無理に見つける必要はありません

ヒーリングの最初の目的の一つは心と身体を深く緩ませていくことです。ヒーリングを必要としてやってくる方達の身体は大抵ガチガチに緊張しています。

 

ただ心身がリラックスするだけでも驚くほど見える世界の風景は広がり、変わります。


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私たちは無意識に自分や誰かや周りの状況に対して「こうあるべき」という枠を作って、その枠を基準にすることを気づかずに自分に強いて生きています。

 

「こうあるべき」の枠は実はとてもたくさん存在していて何重にも私たちを縛りつけて、私たちは無自覚にも心の中にある本当の「やりたい」や「欲しい」を無視してしまうか、見失っています。

 

その結果として病気や不調や症状という形で身体が何かしらのエラー反応を示してくるケースが本当に多いのです。自分で気づいて修正出来ないので「なんか間違ってるよ」と分かりやすい形で身体がパターン修正を促してくる感じですね。

 

今の日本では自分の思った通りに行動したり、好きなことだけやるというのは多くの場面でタブーにされています。自分よりも相手や家族や組織を優先するべきだというのが常識だったり、自分だけ好きなことをやって楽しむことに罪悪感を覚える方は沢山いらっしゃいます。

 

一方で、昨今「やりたいことをやる」のがカッコイイとか、「自分らしく生きる」のが素晴らしいみたいな価値観が広まってきていているにもかかわらず、むしろその価値観に追い込まれてしまっている方も少なくないと感じます。

 

やりたいことがイマイチわからない、自分らしさが何かピンとこないという方が沢山いらっしゃるのです。

 

それは、親や社会や周りが求める自分らしさを自分らしさだと信じ込まされて生きてきたからです。自分が本当に何が好きなのか、何が欲しいのかが全く見えないくらい、外から与えられた価値観に自分をデザインされ過ぎて、本当の自分が見えなくなっている方は驚くほど沢山いらっしゃるように感じます。

 

そういう場合には、「自分らしく生きる」「好きなことを見つける」ことが「自分らしく生きなければいけない」「好きなことを見つけなければいけない」という呪文となり呪いとなってしまいます。すると、やりたいことを見つけること自体がmustなタスクになってしまってさらに追い詰められてしまいます。

 

30代女性 主婦

ヒーリング中、当時の感情を思い出して当時感じた身体の不調が生じることがありましたが、思い出したことでもう捨てることができると先生に言われて、気づけば解消していました。

自分の思っていることを表現できないときは無意識に身体がある意味自己表現をして症状が出たりすることや、やりたいことを無理に見つけなくても良いという先生の言葉がとても響きました。

 

いわゆるインナーチャイルドの傷が手放せず、今のままでは嫌だ、何かしたいのに何が自分のやりたいことなのかわからないと焦りと不安で体調不良に苦しんでいらっしゃったクライアントさんです。

 

私は特にインナーチャイルドについては扱わないのですが、自分を支配していた古いパターンへの「気づき」によって無意識は新しいパターンを探し始めます。意識に上がれば、変えていけるのです。


この場合は今では忘れていた当時の身体の症状を意識に上げることで、過去は単なる過去であって、今とは関係がないことを無意識レベルで納得されたのではないでしょうか。

 

自分がやりたいことが見つからないときは、それだけご自身が心身共に疲弊しきっているということです。身体も心もカチカチに固まっているときにはやりたいことなど見えるはずもありません。まずは頑張って来たご自分を労い、しっかり身体を整えてとにかく休み、少しずつwant toを探していけば良いのです。

 

ボロボロの心と身体をじっくりと癒していく過程で自然に今やるべきことややりたいことが出てくるようになります。それまでは焦らずに待ち、心と身体に無理を強いてはいけません。


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